ラーメン大好き小泉さん1巻を読みました。

先に入手した身内が紹介してくれた袋ラーメンアレンジの話が気になって購入。どうやら「ラーメン漫画の皮を被った『“何か食べてる女の子ってエロいよね”っていうフェチ本』」の皮を被った、ラーメン知識詰め込み本のよう。試し読み版で1話だけ読んだときはフェチ本かと思っていたのですが、続きを読むとそういうわけではなかったことが見えてきた感じ。

ラーメンブームで増えつつあるラーメン初学者を対象に組み立てた内容といった雰囲気で、取り扱う店舗も初手二郎*1は想定通りとして、天一*2一蘭*3、中本など大手処から着手。ちなみに店の外観・内装共に丁寧に描かれていて、このあたりは孤独のグルメを思い出す。また、店名はかたくなに隠しつつも、会話の中では普通に「天一」という言葉が出てくるし、登場人物達もその言葉を当たり前に理解していて、作中時間は結構飛ばしてぽんぽんとラーメンの知識を扱っているようなイメージを受けた。単に各店の紹介をしていくだけでなく、ラーメンの系統や作りの説明や、前述の袋ラーメンアレンジレシピなどをどんどんと入れ込んでおり、その上後半では、パパパパパイン*4、ねいろ屋*5などにも話が拡がり、「ラーメンとはかくも広い世界なのだ」ということやその広い世界へ踏み出す足がかりを教えてくれているようにさえ感じた。

僕のようにラーメンに対する知識がほとんどないままにいろいろと食べ歩いているような人間には、ラーメンをより楽しむためのヒントをくれる一冊かも知れない。

*1:三田

*2:高円寺

*3:新宿

*4:西荻窪

*5:荻窪