遺構。

今から8年くらい前だっただろうか。AOLがメールアドレスのドメイン部にmcom.comを選択できるようにした時期があった。そのとき僕はAOLがドメインを維持し続けていることに驚嘆すると共に、そのドメイン下で、www.mcom.comやらwww3.mcom.comが生きているということにもまた驚嘆した。それもただ生きているだけではない。彼らはMosaic Communications時代のサイトを残し続けていたのだ。Netscapeを冠するWebブラウザがなくなっても、Netscape Netcenterがなくなっても、MCOMのサイトだけは生き続け、ついに今日でもまだ、Netscape Navigator 1.0が生まれるよりも前の姿をとどめたまま、生きている。